ベルバナナ Bell Banana

富士露地バナナの里(フジロジベル)


2026/5/29 全国農業新聞

バナナの露地栽培普及に全力
「静岡・富士市 富士露地ベルバナナの会」
耐冷品種の導入や寒さ対策など栽培方法を改良

富士市かりがね堤でベルバナナを移植する鈴木さん (右から3人目)

静岡県富士市の海岸沿いの日本三大だるま市で知られる鈴川地区で、「富士露地ベルバナナの会」が国内でも珍しいバナナの露地栽培の普及に取り組んでいる。
同会には約200人が所属し、ボランティアで移植作業をしてくれる人をベル・ボラ隊と称して活動している。品種は耐寒性があり、甘みともちっとした食感が特徴の「ブルージャバ」と「ドワーフナムワ」だ。
活動を牽引する鈴木孝正さん(81)は地域活性化を目標に、同地区の小中学校や幼稚園へ地道な活動を進めてきた。近年では県内外を問わず問い合わせが寄せられ、各地で栽培の輪が広がりつつある。
鈴木さんは「多くの人々の協力で普及活動を続けられている」と感謝を述べる。
一方、普及活動の当初は寒さで苗が枯れるなど試練が続いた。失敗を重ねながら寒さ対策を含めた独自の栽培方法を改良し、現在も挑戦を続けている。「バナナの真価を引き出し、露地栽培を広めたい。魅力を伝える義務がある」と鈴木さんは笑顔で語った。
今年の夏も、ベルバナナの成長に期待が高まりそうだ。
(小林靖尚情報員)